枝豆のつぶやき

無料で学べる日本のMOOC、gaccoでピクトグラムを学んでみた(1)芸術とデザインの違い

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みなさんこんにちは、セムです。海外在住ということもあり、なかなか日本語での高度な教育を受けるのが難しい状態だったのですが、2014年、日本語によるMOOC(Massive Open Online Course: オンラインで誰でも無料で受けられるオープン講義)の講座が開かれたというを耳寄り情報をTwitter友だちのからゆき氏から教えてもらい、ひとつ講座を試してみたところ大変有用でした。わたしがこのたびチャレンジした講座は「カタチで意味を伝えるピクトグラム」です。

なお、この記事は2回シリーズになっています。前半のこの記事では講座の簡単な紹介と受講の様子についてお届けします。また、講座を受講しながら学んだ、芸術とデザインは何がどう違うのか、という話もしています。

受講したオンライン講座の簡単な紹介

gacco カタチで意味を伝えるピクトグラム

講座のタイトルと紹介文: カタチで意味を伝えるピクトグラム

空港や駅など、言語の違うさまざまな人が行き交う公共の場において、非常口などのインフォメーションは、おもに絵文字(ピクトグラム)によってサイン化されています。視覚的な記号による伝達は、グラフィックデザインの基礎として美術・デザインと社会とをつなぐ重要なテーマです。

このコースでは、ピクトグラムの制作を通じて、人が図形から何を理解し、意識を形成しているのかを理解することで、言葉によらない視覚伝達のデザイン原理を探ることが目的です。

引用: gacco「カタチで伝えるピクトグラム」 講座紹介より https://lms.gacco.org/courses/gacco/ga015/2014_11/about

LINEスタンプの制作を通して、これまでも言葉なしで意味を伝えることに挑戦してきましたが、きちんと視覚伝達デザインについての勉強をしたいと思っていたところでした。そんな矢先に紹介してもらったこの講座。美大の教授が初心者を対象に講義を展開するとのことでしたので、迷わず参加を決めました。

そもそもピクトグラムって何?

トイレのピクトグラム。左側に青色で男性が、右側に赤色で女性が描かれている。

世界中で使われているこのマーク。みなさんいろんなところで見かけるマークだと思います。ピクトグラムとはこのマークのように、見ただけでどんな意味かがすぐに伝わるようにする絵文字のことを指します。言葉を介さずにに伝えることが一番の目的なので、誰が見てもわかるようにデザインを工夫する必要があります

この「誰が見てもわかる」というのが意外と難しい。いかに現象を単純化(標準化)していらない部分をそぎ落とし、どんな文化に属する人でも直感的に意味がわかるように工夫する必要があります。3人が同じ絵文字を見て、3人が同じものをイメージできるようにデザインしなければならないのです。

授業風景の様子

授業は2倍速で字幕を追っかけながらまとめ聴き

授業画面はYouubeを2倍速で聞くのがおすすめ

gaccoの講義画面にログイン後、講義ページに埋め込まれている動画(Youtube)を通して講義を聴きます。4週間の講義で、1週分が10分前後の動画×4本前後。オンライン講座なので受講スケジュールは自分でコントロールします。Youtube画面の右斜め下の「CC」ボタンをクリックすると画面の右側に字幕が表示されます。また、歯車のアイコンをクリックすると速度も調整可能です。

授業画面には字幕がついています

わたしはいつも2倍速で字幕を追っかけながら週に一度まとめ聴きをしていました。ゆっくり聞くよりも集中力が高まります。また、週ごとでひとつのテーマを扱うので、まとめて聞くことで複合的に理解することができました。

日本語教育にも活用できそうだ

授業をしながら思ったのですが、字幕機能のおかげで音と字を同時にとらえることができるので、上級以上の日本語学習者にとってのいい教材になりそうです。上級になるとなかなか語学の勉強がしんどくなりがちですが、これなら新しい知識を取り入れながら日本語のブラッシュアップも可能です。

講座を聞く中で印象的だった内容「芸術とデザインの違い」

芸術→自らの世界を表現する、デザイン→相手の世界を想像して表現する

講座の中で最も印象的だったのは「芸術とデザインの違い」についてでした。

芸術は自分の伝えたいことを自らの方式で伝えるもので、独創性が重要視されます。作者がどのように世界をとらえ、どのような方法で表現するかに焦点があてられています。ゆえに受け入れられるかどうかは相手次第です。

一方、デザインは相手(ユーザー)が理解することを目的としているため、まずはデザインを利用する相手(ユーザー)について理解し、相手の認知システムを想像し、ストレスなく使えるようにすることが重要です。問題は芸術とデザインを混同している人が多いこと。いくら美しくても相手のことを考えていない(使いにくいデザイン・相手の抱える問題が解決できない)デザインはデザインとしては失敗で、それは単なる芸術なのだ、という内容がとても印象的でした。

これはいわゆる美大で学ぶようなデザインだけにとどまらず、授業のコースデザインやWebページデザイン、サービスデザインなど、「企画」という作業全体にあてはめられます。見た目には美しいけど芸術で終わっているサービスが世の中にあふれているのが現状ですが、使う相手のことを考えながら考えるという当たり前だけどなかなか実践するのが難しいデザインの基本的な考えについて学ぶことができました。

次回予告

次回はgaccoシステムの大きな特徴でもある提出課題と相互評価についての記事をお届けします。お楽しみに!
無料で学べる日本のMOOC、gaccoでピクトグラムを学んでみた(2)デザイン実習と学習者間の相互評価 | 枝豆ポッドキャスト放送局
gaccoピクトグラム講座受講レビューの第2弾。続きはこちらから

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