枝豆のつぶやき

無料で学べる日本のMOOC、gaccoでピクトグラムを学んでみた(2)デザイン実習と学習者間の相互評価

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みなさんこんにちは、本日2回目の更新になりました、セムです。さて、前回の記事(無料で学べる日本のMOOC、gaccoでピクトグラムを学んでみた(1)芸術とデザインの違い)ではgaccoでの講義受講の様子についてお届けしました。gaccoでは週に1つずつ提出課題があるのですが、ピクトグラム講座はデザインを学ぶ講座なので、実習課題が出されました。今回はgaccoの大きな特徴のひとつである課題提出と相互評価(相互採点)についてのお話をしたいと思います。

前回の記事はこちら
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gaccoピクトグラム講座受講レビューの第1弾

提出課題と相互評価

この講座は全4週分、4回分の課題を期限内に提出すると、成績評価後に修了証がもらえます。課題提出後、相互評価を経て成績が決定するのですが、一方的になりがちなオンライン学習に「相互」という視点を入れることで、仲間と一緒に勉強している感覚を体験することができます。gaccoの素晴らしい特徴のひとつです。今回はデザインの講座だったので、第1週目と第4週目に実習を兼ねたデザイン課題の提出がありました。

第1週目の課題と相互評価: 指定の動物を図形で表す

1週目は指定された動物について、講座指定のソフトを使って、決められたパーツを組み合わせて課題の動物のピクトグラムを作成する課題です。

セムの作品(1週目: 動物を表現する)

それでは読者のみなさんに質問!(ジャージャン♪)これ、何に見えますか?

牛のピクトグラム

 

 

 

そう、あれですよ、あれ。

・・・というふうに、デザインした人には分かっても、見る人にとっては???ということも。たとえば牛といっても白黒のしまがある乳牛を思い浮かべるひともいれば、食用牛のように模様がない牛を思い浮かべる人もいます。また、水牛のような牛を思い浮かべる人もいることでしょう。

つまり、「牛」のピクトグラムを作成するためには「牛」とは何か、牛の外見的特徴について徹底的に考え抜く必要があります。また、ユーザー(見る人)が持つ「牛」にどんなイメージを持っているかを考えることも忘れてはいけません。これらのブレーンストーミングの結果をまとめ、最終的には誰が見ても牛になるように特徴をとらえたデザインを作っていきます。この絵を見て犬だと思ったり、または言われないと何の動物かわからないようなデザインの場合、それはピクトグラムのデザインとしては失敗ということになります。

自分の課題を提出後、他の学習者の課題を評価する

自分のデザインを提出後、相互採点のページに移ります。ここでは他の学習者の課題をお互いにチェックすることで公平性を保ちつつ、採点人力の限界を見事にカバーしています。gaccoさんやりますなぁ!

各学習者にランダムにあてられる5人の作品。相互採点+自己採点の過程を経てはじめて課題提出となります。他の学習者の作品を見たところ、ある学習者は単純な図形でありながらとてもはっきりと動物の特徴をとらえていました。また、とある学習者の作品では残念ながら私の目には何の動物なのかわからないものもありました。同じ課題に取り組む他の学習者の作品を見ることで自分にない視点、または自分の作品に対する問題点を見つけることができます。万人に伝えるというピクトグラムの目的にぴったり合ったシステムです。

評価の方法とフィードバック

評価者は一定の評価基準に沿って作成された選択式質問に答えた後、最後に作品に関するコメントを残します(自由形式・記入必須)。他の学習者からのコメントは嬉しいものから辛口のものまで様々です。評価対象はランダムに決められます。誰の作品なのかはわからない仕組みになっているため、正直なコメントがやってきます。5人の作品に評価した後、最後に自分の作品に対する自己評価を行います。すべての評価が終わって数時間後するとマイページから他の学習者からのコメントを確認することができます。この一連の流れをすることで課題提出が完了します。

セムの作品に対する採点者の評価(動物)

採点者1:目を白黒入れ替えているのが良い。

採点者2: 問題文をよく読んでもらえると良いかとおもいます。。 デザインはよいなと思います。(書く必要がない項目について書いて提出したため)

採点者3: 白と黒を地と図の関係性を上手に使って表現ができていると思いました。

自己評価: 黒い画面から牛を切り抜く方法を考えてみた

ありがたいことに第1週目の課題については20点満点(100%)をもらえました。

第4週目の課題と相互評価: 動作を図形で表す

第4週の課題は「歩く」「走る」「跳ぶ」の3つの動きをピクトグラムで表現します。第2週目と3週目はこの課題を提出するための準備段階としてこの3つの動作についてスーパースローのビデオを見ながら観察したり、動作をすべて言語化したりする作業を通して人間の「歩く」「走る」「跳ぶ」という3つの動作をとことん追求していきます。

例えば「歩く」という動作ひとつについて、頭の角度はどのくらいか、足はどの程度上がるのかをとことん考え、それを文字化していきます。また、「歩く」と「走る」の違いなど、各動作の違いを出すにはどのような工夫をすればいいかについても考えます。ピクトグラムのデザインなので、「多数の人々が誤解なく動作を認識する」という視点を常に念頭に置く必要があります。第1週に比べてかなりレベルアップした課題です。

セムの作品(4週目: 3つの動作を表現する)

歩く・走る・跳ぶのピクトグラム

いかがでしょうか?どの画像がどの動作を表しているのかがみなさんにも伝わりましたでしょうか?

この課題で問われていること: 動作が認識できるかどうかと連続性の有無

この課題にももちろん相互評価が行われるのですが、評価の基準として動作がきちんと認識できるかどうかと、動作に連続性があるかどうかをチェックします。たとえばわたしの作品ですと、パーツの角度を変えることで動作の違いを表現し、頭の形や手脚に共通のパーツを使うことで連続性と共通性を表現しています。

セムの作品に対する採点者の評価(動作)

相互採点の結果を送信してから数時間後、わたしの作品に対するフィードバックが返ってきました。点数は

採点者1: 統一感が出ておりました。胴体に傾きを加えるとより動きの差が出たと思います。

採点者2: 面白いです。 特に走るの頭の動きが良いです。

採点者3: 統一性があれば、もう少し良かったように思います。

自己評価: 「歩く」は我ながらうまくできたと思う。「跳ぶ」はもう少しアイデアをひねりたかった。

第4週の課題については35点満点中24点でした(69%)。同じ作品を見ても統一感の有無で評価が分かれたのはとても興味深い結果です。

ちなみに5人の作品を評価するのですが、点数や結果が大きくブレないように、最高得点と最低得点をつけた採点者のコメントや評価は除外され、真ん中3人の評価のみがフィードバックとして学習者(課題提出者)に通知されます。

課題終了後、修了証をもらう

前回の記事でもご紹介したとおり、講座指定の基準を満たし、提出期限内にすべての課題を提出した学習者には主催者よりオンラインで修了証が発行されるとのことです。これは閉講日以降の発行となるらしいのですが、この講座は2015年2月閉講予定なので、修了証の発行はもう少し後になりそうです。

セムのひとこと: 学習者同士の相互採点を通して発展学習が可能である

実習及び相互採点(評価)を通して自分の作品と他の学習者の作品を見つめることで、自分のデザインに何が必要なのか、また新しい視点を見つけることができました。

この講座に限らず、各種教育プログラムの中で学習者同士の相互評価を取り入れることで学習者同士のコミュニケーションが深められ、かつ評価すべき点、問題点双方について気づきを得ることができるはずです。SNSなどでオンラインを使って簡単に共有できる時代になったので、ぜひこの相互評価システムをいろんな教育活動に生かしていってもらいたいと思います。

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