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Kindle電子書籍出版(KDP)の裏舞台 原稿づくりから販売開始までの備忘録

投稿日:2018年8月17日 更新日:

原稿から出版までの備忘録

こんにちは、セム(@ssem1622)です。

さて、前回の記事でご紹介した枝豆夫婦の渾身の一作、『人生の夏休み ~あなたなら、何をする?』なのですが、今回はじめて個人で電子出版をするにあたり、いろいろ新しい作業に挑戦しました。いやあ、ここまで長かった。でも、いろいろと学べる貴重な経験でした。

電子出版の作業は大きく2つに分かれています。

ひとつは原稿作成、そしてもう一つは電子書籍ファイルの作成。もちろん一番時間がかかったのはメインコンテンツである原稿作成なのですが、電子書籍ファイルの作成にもそれなりに時間がかかりました。(2日程度)

これからAmazonでKindle電子書籍の出版(KDP)を考えている方のために、自分用の備忘録も兼ねて出版までのプロセスをまとめました。どの段階でどういう作業をどのソフトで行ったか、という内容を作業順にご紹介していますので、出版作業の前にサラッと読んでおくと迷わずに進められるはずです。それではいきまっせー!

こんな方におすすめ

  • これからAmazonでKindle電子書籍を出版しようと考えている(KDP)
  • 自分の知識や考えを電子書籍でシェアしたい
  • それぞれの作業ごとに使うと便利なソフトが知りたい(Windows用)

原稿ファイルの作成

コンテンツの軸となる原稿ファイルの作成。こちらは約1ヶ月ほどかかりました。

まずセムダーが自分の考えをまとめ、その後わたしに丸投げされてきます。(詳しい経緯については『人生の夏休み』の訳者あとがきを参照)

日本語に翻訳後、順番を変えたり加筆修正を繰り返したりして原稿の形にまとめます。かなり手を入れたので実質翻訳と言う名のほぼ執筆作業を行いました。

作業の流れ

  1. 項目ごとにテキストファイルを作成して文を書く
  2. その後、全ファイルの内容をGoogleドキュメントにまとめる
  3. 見出しをつけて、目次を作成
  4. 見出しの順番を並べ替える

今思えば4の並べ替え作業はマインドマップよりはアウトライナーのほうが向いてます。執筆当時はまだ出会ってなかったんです。マインドマップをアウトライナー的に使ってました。

セム
アウトライナーはDynalistがおすすめです。最近アウトライナーにハマってるので、近いうちに豆ブロ記事でご紹介したいと思っているところです。

使用ソフト

すべて無料で使えます。執筆作業の際に大変お世話になりました。

翻訳テキスト作成→テキストエディタ Mery

目次作成および全体の並べ替え→Googleドキュメント

構成の変更→マインドマップで並べ替え(使ったのはMindmeister)

テキストファイル書き出し→Googleドキュメント

電子書籍ファイル作成 (2日)

こうして原稿となるテキストファイルが出来上がったわけですが、このままではKindleで開くことはできません。電子書籍、ここではKindle用のフォーマットに変換する作業を行います。

ちなみに電子書籍というと一般的にePub形式が使われますが、Kindleの場合はmobi形式が採用されています。つまり、最終的なゴールは〇〇.mobiを作ることです。

作業の流れ

大きな流れはtxt>epub>mobiとなります。

ファイルの変換自体は専用のソフトやサービスが無料で提供されていますので、そこまで難しくはありません。

大事なのは、必要とされている基準を満たすこと。できあがった原稿、そのままではKindleでは開けないので電子書籍のフォーマットにする必要があります。

step
1
表紙画像の作成 @使用ソフト Photoshop

表示画像は自分でデザインしました。使用ソフトはPhotoshopです。

規定のフォーマットである2560x1600pxのJPGを作成します。モバイルの小さな画面でも文字がハッキリ見えるよう、文字を大きく入れました。画面サイズを7%くらいまで下げて作業するとスマホの見た目とほぼ同じくらいになります

ちなみに使用した写真は自分で撮影したものです。セムダーの故郷の南の島の海です。夏休みといえば海でしょ!という理由で選びました。

step
2
マークアップ作業 @使用ソフト Mery

ここでは出来上がった原稿にマークアップという作業をしていきます。

マークアップって何?

マークアップとは文書構造(テキスト)や視覚表現(装飾)などの情報を、コンピューターが正しく認識できるように、タイトルや見出しなどの各構成要素に「タグ」と呼ばれる識別のための目印を使い、意味付けを行っていくことを意味します。

引用: マークアップとは - Markupの意味と基本知識 | マイナビクリエイター

一言で言うなら【意味づけ】の作業です。単なるテキストの羅列だと、どのテキストがどんな役割を持っているのかコンピューターは判断できません。これは見出しだよ、ここでページが分かれるよ、ここに画像が入るよ、などの情報を知らせるのがマークアップです

後でも取り上げますが、電子書籍を作るためにでんでんコンバーターというサービスを利用します。というわけでこのサービスで推奨されているマークアップ記法であるでんでんマークダウンのルールにそって、テキストにタグを振っていきます。

でんでんマークダウンは通常のマークダウンとよく似ています。マークダウン記法でブログ書いてる人であればすぐに理解できます。

セム
アップとダウンが行ったり来たりであれ?となったかもしれません。マークアップをするための言語(記述ルール)のひとつがマークダウンだと考えてください。

step
3
txtからepubへの変換 @使用ソフト でんでんコンバーター

さぁ、マークアップが終わったら作業の半分は済んだようなものです。

作成したテキストファイルを電子書籍の形にするにはコンバーターが必要です。電子書籍を個人出版するなら一番有名どころのでんでんコンバーターを使っておけば間違いありません。
表示画像と原稿テキストファイルを選択し、設定項目を入れて〇〇ボタンを押したら完了! あっという間にePubファイルが生成されます。
コンバーター自体は編集機能を持っていないので、一字でも変更事項がある場合はそのたびに変換を行う必要があります。プレビューを見て思った通りの見た目にならない場合はマークアップのミスが原因です。というわけでその場合はまたテキストを見直すことになります。

でんでんコンバーターの使い方についてはいろんなサイトですでに詳しい説明があるのでここでは割愛します。というか説明不要なくらいシンプルです。画面の通りやってれば一瞬でファイルができます。

step
4
ePubからmobiへの変換 @使用ソフト Kindle Previewer

想定通りの見た目でePubが出来上がったら最後の仕上げです。Kindleで読み込めるようにmobiに変換します。

変換作業はとても簡単。Kindle Previewerというソフト(無料)をインストールし、ソフトを立ち上げてePubファイルを開くだけ。これだけで同じ階層内にmobiファイルが生成されます。所要時間10秒以内です。

ようやくここまでで電子書籍ファイルが完成しました。いよいよAmazonに登録です。

KDPに登録

さて、ファイルの作成は終わったので、いよいよこれをAmazonのマーケットプレイスに登録します。実はKDPの登録のためにはKDPアカウントの作成や税金関連の書類などがあるのですが、これはすでに終わっているという前提です。どうやら以前済ませていたようです。

ここでのポイントは2つあり、KDPセレクトにチェックを入れるかどうかの選択、そして内容紹介文の作成です。

KDPセレクトを選択する

今回はAmazonのみの独占販売で、他のサイト等では本の内容を公開していないのでKDPセレクトを選びました。これを選ぶことで、次のメリットがあります。

  • Amazon独自のプロモーションが打てる
  • Kindle UnlimitedやKindleオーナーライブラリーに入れる(読者層が増える)
  • 分配率70%が選べる

ただし、これを選ぶためにはKDPへの独占販売コンテンツである必要があります。ここをどう考えるかは作者次第です。

内容紹介は最初の200字に命をかけよ

内容紹介なのですが、最初の200字が重要です。モバイルでタップなしに見ることができるのが頭の200字なので、ここで読者の気持ちをぐっとつかむ文章が必要です。

このように本の情報、価格、内容紹介を入力し、保存。あとは審査を待つだけです。審査は早く、その日のうちには終わります。(最大72時間かかるらしいけど通常7~8時間以内に終わる)審査が終わるとメールが届きます。

セム
長くなりましたが、これで晴れてKindle電子書籍の出版が完了です。

まとめ: 案ずるより産むが易し

というわけでちょっとここでこれから電子書籍の出版をはじめる方向けによそには出てないセムオリジナルのアドバイスをしたいと思います。

まとめ豆

  • 表紙画像の作成時には7%くらいまで縮小表示して、モバイルでの見え方を意識しよう
  • 内容説明は最初の200字しか読まれない
  • マークダウンという概念を知っておくと後々ブログ書くときにも便利

いろいろと苦労があった電子書籍出版でしたが、無事に発売に至りました。案ずるより産むが易しとはよく言いますが、実際に手を動かすことでググった内容を自分のスキルに変えることができました。

今回は大変でしたが、2回目以降は原稿さえ書いてしまえば電子書籍ファイルの作成はあっという間に終わりそうです。その時にもきっとこの情報を探すはずなので、自分への備忘録も兼ねてこの記事を書きました。なので、きっとこのページへの訪問回数が一番多いのはわたくしセムとなるに違いありません(笑)

そんなこんなで無事出版できたのはこちらの本です。

次回予告

でんでんコンバーターユーザーが一度はハマるであろうトラブルに見事にわたくしもはまりましたので、その解決法をご紹介する予定です。お楽しみに!

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  • この記事を書いた人

セム(@ssem1622)

韓国ソウルの某ソフトウェア会社で日本マーケティング統括担当として働く豆(育休中)。Udemyでイラストを教えたりなど、コンテンツを作って収益化するのが趣味であり仕事。 ♡LOVE→ポッドキャスト/ヌメ革/枝豆 プロフィール詳細ページはこちら

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